小湊フワガネク遺跡2013

小湊フワガネク遺跡2013

 奄美市名瀬の小湊集落に所在する小湊フワガネク遺跡は、平成9年度に発掘調査が行われ、6~8世紀頃の南西諸島でも貴重な貝器生産遺跡として、平成22年度に国指定史跡となりました。
 奄美市教育委員会では、文化庁「埋蔵文化財史跡等総合活用支援推進事業」の国庫補助事業として「小湊フワガネク遺跡を学び地域活性化に活用する事業」を、平成23年度から平成25年度まで3年間実施してきました。その事業の一環として、3冊の啓発普及用の冊子を発行しました。
 平成24年度刊行の『国指定史跡小湊フワガネク遺跡 遺跡周辺の自然環境』は、小湊フワガネク遺跡からたくさん出土している食料残滓と考えられる獣骨・魚骨・貝殻等の自然遺物について、遺跡が営まれている周辺の自然環境を理解するために、西真弘さん(奄美マングースバスターズ)による撮影写真と解説文で、古見方地区の自然についてまとめたものです。世界自然遺産登録に向けた取り組みが進められている奄美大島で、古見方地区で見ることができる動植物について、豊富なカラー写真で紹介していますので、見るだけでも楽しんでいただけると思います。ぜひご一読ください。

国指定史跡小湊フワガネク遺跡 遺跡周辺の自然環境 2013年

タイトル:国指定史跡小湊フワガネク遺跡 遺跡周辺の自然環境(PDF:55.2MB)

【目次】
1 小湊フワガネク遺跡で確認された生き物
2 古見方地区の自然環境と生き物
(1)山地の自然と生き物
(2)平地の自然と生き物
(3)海岸の自然と生き物
3 古見方地区に特徴的に見られる生き物
4 古見方地区にほとんど見られない生き物
5 奄美大島の成り立ちと生き物
6 奄美大島の生物多様性

編集・発行:奄美市教育委員会
発行年月日:2013年3月31日