郷土は博物館 -家族で訪ねる笠利町の文化財-

 当時の笠利町教育委員会が、笠利町町制施行40周年を記念して、笠利町内に多数所在している文化財を網羅的に紹介した文化財ガイドブックです。
 国指定宇宿貝塚、国指定重要文化財(建造物)泉家住宅、県指定史跡城間トフル墓群をはじめ、土盛喜子川遺跡、土盛マツノト遺跡、用見崎遺跡、赤木名跡(現在は国指定史跡)等の多数の遺跡も紹介されていて、遺跡の発掘調査を重ねてきた笠利町ならではの特徴ある内容の冊子です。
 旧石器時代からグスク時代(中世)まで、教科書には書かれていない奄美独特の歴史の通史が、笠利町内の遺跡の発掘調査成果をふまえてまとめられています。奄美の歴史に関心がある方には、琉球国統治時代以前の無文字時代の奄美の様子が、どのように描き出されているのか、興味ある内容が盛り込まれていると思います。
 もちろん遺跡だけではなく、さまざまな笠利町内の文化遺産も紹介されていて、笠利町の歴史と文化を広く学べるようにまとめられています。各文化財の解説には、すべて英文解説が付されているのも本書の特徴です。奄美市笠利町の郷土教育や史跡観光のガイドブックとして活用していただければ幸いです。

郷土は博物館 -家族で訪ねる笠利町の文化財-(PDF:123MB)

【目 次】
概要(奄美の先史時代)
史  跡
民  俗
自  然
名  勝
おわりに