1980(昭和55)年、長年の防除事業の努力により、奄美群島からミカンコミバエは根絶されました。しかし、2015年、侵入の脅威に奄美群島はふたたびさらされています。
過去のミカンコミバエ防除事業の様子がどのようなものであったのか、あらためて学んでおくことも大切かと思います。過去のミカンコミバエ防除事業については、インターネット上でもなかなか探しにくいので、ミカンコミバエ防除事業の経過等がまとめられた公開資料を紹介しておきたいと思います。
次にご紹介するのは、1980(昭和55)年に遂に防除事業によりミカンコミバエの根絶を果たした奄美群島について、「農林水産省門司植物防疫所」の潮新一郎さん、吉岡謙吾さん、中須和俊さん、「鹿児島県大島支庁」の脇 慶三さんによりまとめられた防除事業の経過報告です。
潮新一郎・吉岡謙吾・中須和俊・脇 慶三「奄美群島におけるミカンコミバエの根絶経過」、『日本応用動物昆虫学会誌』第26巻第1号、1982、日本応用動物昆虫学会(外部リンク)