1978年に設立された「日本映像民俗学の会」は、今年度(2017年)で40年を迎えます。
その40周年の記念大会が、9月22日(金)〜25日(月)に、開館30周年を迎える奄美市立奄美博物館で開催されるそうです!
大会テーマは、みなさんのご関心も高い「シャーマニズム」「来訪神」です!
学会の名称のとおり、どの報告も記録映像の上映が行われるそうです。
また22日(金)には、前夜祭として「奄美を知る,奄美を語る」が開催されます。
地元側から、写真家の越間 誠さんと奄美博物館学芸員の高梨 修さんの報告があるそうです。
今回、「日本映像民俗学の会」のご配慮で、奄美在住の方は、無料で参加、聴講することができるとのことです。
豊年祭や相撲大会等の行事でお忙しい時期ですが、貴重な記録映像をご覧になれるまたとない機会だと思います。
奄美記念大会の詳細は、下記のとおりです。
■場所
奄美市立奄美博物館
■趣意
私たちにとって南島とは何だったのか?南島は日本民俗学誕生の当初から大きなテーマでした。
なかでも来訪神は沖縄、奄美、トカラなどの南島文化においてさまざまな角度から追及されてきました。
一方シャーマニズムも南島を土壌にして展開・発展し、研究されてきました。
日本民俗学は南島によって目覚め、豊穣な民俗文化を獲得してきたのです。
動く映像による民俗学を標榜してきた私たちの会は、
文字や写真を超えて映画によってこの2つのテーマに迫ることにしました。
来訪神やシャーマニズムといった目に見えない世界と直結している文化事象をとらえ、
感覚を共有し議論するとき、映像のもつ可能性に気づかされることでしょう。
また来訪神やシャーマニズムは、南島に留まらない普遍的な概念です。
各地におけるシャーマニズムの世界では「神々は来訪神としてこの世に現れる。」
「神々は人びとに請われシャーマンに宿る。」という事例が広く見られます。
私たちは、会員がフィールドとするヤマト、アジア、アフリカ、ユーラシアを視野に入れることで、
南島と各地の映像を比較することが可能となります。
普遍的な来訪神やシャーマニズムの時空から、もう一度南島を見つめ直したい。
ここから新たな映像民俗学/人類学の地平に到達することを、40回目という記念の大会で目指したいと思います。
■日程
9月22日(金)前夜祭「奄美を知る,奄美を語る」 19:00開始
高梨 修「浮び上がりはじめたニライ・カナイの原風景―奄美考古学からみた新しい琉球像―」
越間 誠 奄美の祭りと芸能総集編「祭りの唄が聞こえる」
9月23日(土)大会第1日目「特集:シャーマンの世界」 9:00開始
9月24日(日)大会第2日目午前「特集:奄美,琉球弧,トカラの映像世界」午後「特集:来訪神」 9:00開始
■プログラム
【開催通知】 第40回 日本映像民俗学の会[奄美記念大会](外部リンク)
【プログラム最新版】第40回 日本映像民俗学の会[奄美記念大会](外部リンク)
■主催
一般社団法人 日本映像民俗学の会
■後援
奄美市教育委員会、南海日日新聞社、奄美新聞社、アマミテレビ、あまみエフエム・ディ!ウェイヴ