奄美群島史の通史、それも「琉球国統治時代」以前の無文字時代の通史となると、なかなかきちんとした概説がまとめられていない状態にあります。平成18（2005）年に鹿児島県教育委員会が刊行した『先史・古代の鹿児島』という通史と遺跡解説がまとめられた便利な書籍があります。この書籍の存在について、ご存知の方は案外少ないのではないかと思います。
現在、「鹿児島県上野原縄文の森」ホームページの中で、この『先史・古代の鹿児島』の考古学的通史と遺跡解説が公開されています。「琉球国統治時代」以前の通史の大筋をつかむものとしては、おススメのものです。奄美群島の各島における代表的遺跡（当時）の遺跡解説も掲載されていますので、とても便利です。奄美群島の考古学に関心がある方は、ぜひご覧いただきたいと思います。
「第6章 奄美諸島」先史・古代の奄美諸島（外部リンク）
鹿児島県教育委員会編『先史・古代の鹿児島』遺跡解説（通史編）、2005年、鹿児島県教育委員会