『史跡赤木名城跡保存管理計画書』は、鹿児島県奄美市笠利町に所在する国指定史跡「赤木名城跡」における適切な保存管理を持続的に維持するため、保存管理の具体的方法を示した計画書です。
本書は、平成25・26年度に文化庁の史跡保存管理計画等策定費国庫補助金を受けて、奄美市教育委員会が執筆・編集しました。
保存管理計画の策定は、「赤木名城跡保存管理計画策定委員会」を設置して、その委員会の協議を経てとりまとめられたものです。「赤木名城跡保存管理計画策定委員会」の協議から、本書の発行に至るまで、文化庁文化財部記念物課及び鹿児島県教育庁文化財課埋蔵文化財係の指導・助言をいただいています。
本書は、以下の6編から構成されています。
第1章 計画策定の目的
第2章 史跡赤木名城跡の立地環境
第3章 史跡赤木名城跡の基本情報
第4章 保存管理計画
第5章 今後の課題
付 編 史跡赤木名城跡をめぐる歴史的概観
最後に、史跡赤木名城跡の理解を一層深めていただくことを目的として、赤木名城跡が築城された歴史的背景等をまとめた論考3編を付編として収録してあります。郷土教育や文化観光の資料等としてもご活用いただけるものと思います。
1 史跡赤木名城跡の歴史的背景・・・・・・・・・・・・・石上英一(東京大学名誉教授)
2 奄美群島の中世城郭研究からみた史跡赤木名城跡
・・・・・・・・・三木 靖(鹿児島国際大学名誉教授)
3 白尾伝右衛門による「幕末(嘉永)の赤木名」絵図
・・・・・・・・・・・・・山下 和(奄美市教育委員会文化財課)
・・・・弓削政己(奄美市教育委員会奄美市文化財保護審議会会長)
『鹿児島県奄美市史跡赤木名城跡保存管理計画書』①
奄美市文化財叢書6、2015年、奄美市教育委員会
『鹿児島県奄美市史跡赤木名城跡保存管理計画書』②付編
奄美市文化財叢書6、2015年、奄美市教育委員会